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【9月第1回】国語|結論を支える“根拠と仕組み”を読む読解トレーニング
国語読解トレーニング「9月第1回」を公開いたしました。
当塾では、国語の学習において、
文章を「読む」だけではなく、情報同士の関係を構造として整理する力
を育てることを重視しています。
8月は、複数の具体的な情報を整理し、その中から文章の中心に必要な情報を選ぶことに取り組みました。
9月は、そこからさらに一歩進み、
文章の結論を確認するだけではなく、その結論を支える根拠や仕組みを捉えること
へと学習を進めます。
第1回では、見た目を表す「たとえ」と、実際の性質を説明する「事実」を分け、具体的な手掛かりから文章の結論へ至る流れを整理します。
今週の課題とあわせて、塾生限定ページにて公開している音源トレーニングをご活用ください。
今週の課題(最重要)
▶ 音源トレーニングはこちら(塾生限定ページ)
https://educatio.biz/only-members/
■ 小学生
・該当範囲:P.46~P.47
・実施内容:問題演習+丸付け+直し
※最後の通塾時に確認を行います
(未完了の場合は未達成扱いとなります)
■ 中学生
・該当範囲:県立入試過去問(2年分)
・実施内容:問題演習+要約+根拠確認
※教材名はニュースページでは掲載しておりません
(塾生へ別途案内)
今回のテーマ
9月第1回のテーマは、
「たとえと事実を分け、結論を支える根拠をさかのぼること」
です。
説明文では、読み手の興味を引いたり、形や様子を分かりやすく伝えたりするために、「まるで~のようだ」といった表現が使われることがあります。
しかし、たとえによって示された見た目と、文章が説明しようとしている本当の性質は、同じではありません。
文章全体を正確に捉えるためには、
・どの部分が、見た目を表したたとえなのか
・筆者は、何を明らかにしようとしているのか
・具体的な例は、何を確かめるために示されているのか
・別の事例に、同じ仕組みがどのように当てはめられているのか
・最後の結論は、どの根拠によって支えられているのか
・題名の問いに、文章はどのように答えているのか
まで整理する必要があります。
今回のトレーニングでは、
見た目のたとえ
↓
文章の問い
↓
具体的な手掛かり
↓
共通する仕組み
↓
本当の性質
↓
題名への答え
という流れを捉えます。
結論だけを覚えるのではありません。
途中に示された具体例や観察結果が、どのような仕組みによって結論へつながっているのかを読み取ります。
「答えを見つける読解」から、
「なぜ、その答えになるのかを説明できる読解」へ。
今回は、文章の結論を、それを支える根拠とともに捉えるところまで思考を深めます。
「たとえ」と「事実」を分けて読む
たとえは、形や様子を読み手へ分かりやすく伝えるための表現です。
何かが別のものに似ていると書かれていても、実際にそのものであるとは限りません。
そのため、
「何にたとえられているのか」
を確認した後には、
「本当の性質は何なのか」
まで読み進める必要があります。
説明文では、導入に置かれたたとえが、文章全体の問いを生み出すことがあります。
そして、その問いに答えるために、具体的な例や観察結果が示され、最後に本当の性質が説明されます。
たとえ
と
事実
を分けて読むことで、文章の導入と結論の役割が明確になります。
今回のトレーニングでは、印象的な表現だけに注目するのではなく、
「この表現は、文章全体の中でどのような役割を果たしているのか」
を考えます。
具体的な手掛かりから、共通する仕組みを見つける
説明文では、文章の結論を直接示す前に、具体的な例や観察結果が紹介されることがあります。
この具体例は、文章の中心から離れた別の話ではありません。
筆者が伝えようとしている結論を、目に見える形で確かめるための手掛かりです。
重要なのは、
・具体例によって、何が起きたのか
・その結果から、どのような性質が分かるのか
・そこで見つけた仕組みが、別の事例にどのように当てはまるのか
を順番につなぐことです。
具体例
↓
観察された結果
↓
そこから分かる性質
↓
別の事例への適用
↓
文章の結論
という流れを捉えると、結論が突然現れたものではなく、途中の説明によって支えられていることが分かります。
具体例の内容を覚えるだけではなく、
「なぜ、この具体例が置かれているのか」
まで考えることが、構造読解では重要です。
接続語から、結論までの流れを捉える
文章の論理は、内容だけでなく、接続語にも表れます。
今回の文章では、
「このことから」
「つまり」
「だから」
といった言葉が、説明の段階をつないでいます。
「このことから」は、前に示された具体的な結果を手掛かりに、そこから分かることを導きます。
「つまり」は、それまでの説明を整理し、文章の中心となる内容をまとめます。
「だから」は、前に示された内容を理由として、その先の結論を導きます。
具体的な結果
↓
このことから
↓
分かったこと
↓
つまり
↓
文章の中心
↓
だから
↓
題名への答え
という関係です。
接続語は、文と文をつなぐ短い言葉ですが、文章の論理がどちらへ進んでいるのかを示す標識でもあります。
結論を見つけた後に接続語を手掛かりとして前へ戻ることで、
「その結論は、何を根拠としているのか」
を確認できます。
音源トレーニングについて
当塾の国語指導は、単なる問題解説ではありません。
音源では、
・見た目を表すたとえと、実際の性質をどのように分けるのか
・文章の問いは、どこに示されているのか
・具体例は、何を確かめるために置かれているのか
・具体例から、どのような性質を導くのか
・共通する仕組みを、別の事例へどのように当てはめるのか
・接続語が、説明と結論をどのようにつないでいるのか
・題名への答えと、その根拠をどのように一文へまとめるのか
という「思考の流れ」そのものを言葉にしています。
設問の答えを確認するだけではなく、
具体的な手掛かりから共通する仕組みを見つけ、結論の根拠を説明できるようにすること
を目的としています。
また、抜き出し問題では、空欄だけを孤立させて考えるのではなく、空欄の前後にある言葉までつなげて確認します。
本文と問題文を正確に照合する力も、文章構造を捉えるための大切な土台です。
正しい取り組み方(重要)
① 問題を自力で解く
② 本文全体を一文で要約する
③ 音源を聞く(途中で止めて考える)
④ 最初に書いた要約を見直し、書き直す
※音源を聞くだけでは、十分なトレーニングにはなりません
大切なのは、音源を聞く前と聞いた後で、
「自分の読み方がどのように変わったか」
を確かめることです。
最初の要約では、文章の結論だけを書いて終わっていなかったか。
導入の印象的な表現と、実際の性質を混同していなかったか。
結論へ至るまでの具体例や仕組みを、必要な根拠として含めることができていたか。
音源を聞いた後に自分の要約を見直すことで、答えを見つける段階から、その答えが成り立つ理由を説明する段階へ進みます。
なぜ音源なのか
読解力は、
「解説を聞いた」
という経験だけでは身につきません。
重要なのは、別の文章を読んだときにも、同じ思考の流れを自分で再現できることです。
音源では、
・たとえと事実を分ける
・文章の問いを確認する
・具体例の役割を捉える
・観察された結果から性質を導く
・共通する仕組みを別の事例へ当てはめる
・接続語から説明の流れを読む
・結論と根拠を一文へ再構成する
という過程を、一つずつ確認します。
思考の過程を繰り返し追体験することで、文章を構造として読むための「型」を育てていきます。
9月の学習設計
これまでのトレーニングでは、
4月|情報を整理する
↓
5月|原因と結果をつなぐ
↓
6月|二つの情報を対比する
↓
7月|時間や条件による変化を捉える
↓
8月|複数の具体的な情報を統合し、文章の中心を選ぶ
という順序で、文章を読むための土台を整えてきました。
9月は、文章の中心を選ぶ段階から、さらに一歩進み、
結論を支える根拠や仕組みを説明すること
に取り組みます。
第1回では、
見た目を表すたとえと、実際の性質を分けること
具体的な手掛かりから、共通する仕組みを見つけること
結論と、その結論を支える根拠を一文へまとめること
を扱います。
文章の答えを知るだけではなく、
「なぜ、その答えになるのか」
「本文のどの説明が、その答えを支えているのか」
まで自分の言葉で説明する段階へ進みます。
単に扱う文章を難しくするのではなく、文章に対して行う思考操作を、一段ずつ深めていきます。
当塾の学習設計について
当塾では、
・教材
・課題設計
・思考トレーニング(音源)
を一体化させた学習設計を行っています。
単に問題を解き、正解することだけを目的とはしていません。
文章中の情報を役割ごとに整理し、
「どの表現が、文章の問いを生み出しているのか」
「具体例は、何を確かめるために置かれているのか」
「どの根拠から、何が分かるのか」
「なぜ、この結論へ至るのか」
を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
こうして身につけた構造認識は、国語だけではなく、算数・数学・理科・社会・英語を学ぶ際の土台にもなります。
外部の方へ
設問には答えられても、
・たとえられたものと、本当の性質を混同してしまう
・具体例の内容は分かっても、なぜ示されたのか説明できない
・文章の結論だけを抜き出し、根拠までたどれない
・複数の事例に共通する仕組みを見つけられない
・接続語を、文章の論理を示す手掛かりとして使えない
・題名への答えと、その理由を一文にまとめられない
というケースは少なくありません。
その背景には、
文章に書かれた内容を理解すること
と
その内容が、どのような根拠によって成り立っているのかを説明すること
が、別の思考操作であるという点があります。
読解力とは、文章に書かれている答えを見つける力だけではありません。
具体例や接続語から根拠をたどり、結論までの仕組みを自分の言葉で再構成する力
でもあります。
Educatioでは、学年に応じて文章量を増やすだけではなく、文章に対して行う思考操作を段階的に設計しています。
詳しい指導方針・学習設計はこちら
国語学習を体系的に理解したい方へ
当塾では、国語学習を、
「センス」
ではなく、
「構造として再現可能な技術」
として体系化しています。
その全体像につきましては、国語設計シリーズの目次記事にまとめております。
ぜひ、あわせてご覧ください。
国語設計シリーズ
― 読解力は「構造」で伸ばす ―
国語シリーズ目次記事:URL
読解力は、すべての教科の土台であり、学年や受験区分を問わず必要となる力です。