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【8月第2回】国語|異なる具体例を“共通する目的”でつなぐ読解トレーニング
国語読解トレーニング「8月第2回」を公開いたしました。
当塾では、国語の学習において、
文章を「読む」だけではなく、情報同士の関係を構造として整理する力
を育てることを重視しています。
4月から7月までは、情報整理・因果関係・対比・時間や条件による変化を、順に学んできました。
8月は、これまでに身につけた読み方を土台として、
複数の具体的な情報から、文章全体に共通する仕組みや考えを見つけること
へと学習を進めています。
第2回では、一見すると別々に見える複数の具体例を整理し、それらに共通する目的を捉えます。
今週の課題とあわせて、塾生限定ページにて公開している音源トレーニングをご活用ください。
今週の課題(最重要)
▶ 音源トレーニングはこちら(塾生限定ページ)
https://educatio.biz/only-members/
■ 小学生
・該当範囲:P.42~P.43
・実施内容:問題演習+丸付け+直し
※最後の通塾時に確認を行います
(未完了の場合は未達成扱いとなります)
■ 中学生
・該当範囲:県立入試過去問(2年分)
・実施内容:問題演習+要約+根拠確認
※教材名はニュースページでは掲載しておりません
(塾生へ別途案内)
今回のテーマ
8月第2回のテーマは、
「異なる具体例を、共通する目的によって統合すること」
です。
説明文では、方法や特徴の異なる複数の具体例が、続けて紹介されることがあります。
それぞれの内容を理解するだけであれば、文章を部分的に読むことはできます。
しかし、文章全体を捉えるためには、
・それぞれの具体例は、何を説明するために置かれているのか
・二つの具体例には、どのような違いがあるのか
・なぜ、異なる具体例が同じ文章の中に並べられているのか
・それらは、どのような共通の目的や考えへつながるのか
・筆者は、具体例を通して何を伝えようとしているのか
まで整理する必要があります。
今回のトレーニングでは、
具体例①
↓
具体例②
↓
共通する目的
↓
筆者の考え
という関係を捉え、別々に見える情報を、文章全体の結論へ統合します。
具体例の違いを見つけるだけではなく、
「なぜ、筆者はこの二つを並べたのか」
と考えることが、今回の中心となる思考操作です。
「違いを見つける読解」から、
「違いを越えて、文章全体に共通する考えを捉える読解」へ。
文章中の情報を一つずつ理解する段階から、複数の情報の関係を捉え、全体の意味を再構成する段階へと進みます。
異なる具体例を、一つの考えへつなぐ
複数の具体例が同じ文章の中に置かれていることには、意味があります。
それぞれの内容が異なっていても、筆者は、何らかの共通する視点によって具体例を選び、文章の中に配置しています。
そのため、具体例を読む際には、
「何が書かれているのか」
を確認するだけでは十分ではありません。
・それぞれの具体例には、どのような役割があるのか
・どのような観点から比較できるのか
・共通する目的や考えは何か
・その共通点が、文章全体の結論をどのように支えているのか
まで考える必要があります。
具体例を別々に理解するのではなく、共通する視点によって結び直す。
それによって、文章は複数の話の集まりではなく、一つの考えを伝えるために設計された構造として見えるようになります。
音源トレーニングについて
当塾の国語指導は、単なる問題解説ではありません。
音源では、
・どの情報に注目するのか
・それぞれの情報には、どのような役割があるのか
・複数の具体例を、どのような観点で比較するのか
・別々に見える内容を、どのようにつなげるのか
・具体例と筆者の考えは、どのような関係にあるのか
・文章全体を、どのように一文へまとめるのか
という「思考の流れ」そのものを言葉にしています。
今回も、設問の答えを確認するだけではなく、
複数の具体例を整理し、その奥にある共通する目的を見つけること
を目的としています。
設問形式に応じて本文の根拠を正確に確認しながら、部分的な理解を文章全体の理解へつなげていきます。
正しい取り組み方(重要)
① 問題を自力で解く
② 本文全体を一文で要約する
③ 音源を聞く(途中で止めて考える)
④ 最初に書いた要約を見直し、書き直す
※音源を聞くだけでは、十分なトレーニングにはなりません
大切なのは、音源を聞く前と聞いた後で、
「自分の読み方がどのように変わったか」
を確かめることです。
最初の要約では、具体的な内容を順番に並べただけになっていなかったか。
複数の具体例に共通する目的や、筆者の考えまで含めることができていたか。
音源を聞いた後に自分の要約を見直すことで、文章を部分的に読む段階から、全体の構造を捉える段階へ進みます。
なぜ音源なのか
読解力は、
「解説を聞いた」
という経験だけでは身につきません。
重要なのは、別の文章を読んだときにも、同じ思考の流れを自分で再現できることです。
音源では、
・具体例を見つける
・それぞれの役割を整理する
・共通する観点で比較する
・複数の情報を一つの考えへ統合する
・文章全体を一文で再構成する
という過程を、一つずつ確認します。
思考の過程を繰り返し追体験することで、文章を構造として読むための「型」を育てていきます。
8月の学習設計
これまでのトレーニングでは、
4月|情報を整理する
↓
5月|原因と結果をつなぐ
↓
6月|二つの情報を対比する
↓
7月|時間や条件による変化を捉える
という順序で、文章を読むための土台を整えてきました。
8月第1回では、複数の具体的な情報を整理し、その奥にある共通する仕組みを見つけることに取り組みました。
第2回では、そこからさらに一歩進み、
異なる具体例を、共通する目的によって一つの結論へ統合すること
に取り組みます。
具体例の内容を一つずつ理解する段階から、
「なぜ、この情報がここに置かれているのか」
「異なる情報が、文章全体の中でどのようにつながっているのか」
まで考える段階へ進みます。
単に扱う文章を難しくするのではなく、文章に対して行う思考操作を、一段ずつ深めていきます。
当塾の学習設計について
当塾では、
・教材
・課題設計
・思考トレーニング(音源)
を一体化させた学習設計を行っています。
単に問題を解き、正解することだけを目的とはしていません。
文章中の情報を役割ごとに整理し、
「なぜ、この具体例が置かれているのか」
「複数の情報は、どのような考えによってつながっているのか」
「なぜ、この結論へ至るのか」
を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
こうして身につけた構造認識は、国語だけではなく、算数・数学・理科・社会・英語を学ぶ際の土台にもなります。
外部の方へ
設問には答えられても、
・複数の具体例を別々に理解して終わってしまう
・具体例の違いは分かっても、共通する目的を見つけられない
・筆者がなぜ複数の具体例を示したのか説明できない
・具体例と結論の関係が分からない
・文章全体を一文でまとめられない
というケースは少なくありません。
その背景には、
一つひとつの情報を理解すること
と
複数の情報を一つの構造へまとめること
が、別の思考操作であるという点があります。
読解力とは、文章に書かれている言葉を追う力だけではありません。
複数の情報から共通する関係を見つけ、それぞれの役割を整理し、文章全体の意味を再構成する力
でもあります。
Educatioでは、学年に応じて文章量を増やすだけではなく、文章に対して行う思考操作を段階的に設計しています。
詳しい指導方針・学習設計はこちら
国語学習を体系的に理解したい方へ
当塾では、国語学習を、
「センス」
ではなく、
「構造として再現可能な技術」
として体系化しています。
その全体像につきましては、国語設計シリーズの目次記事にまとめております。
ぜひ、あわせてご覧ください。
国語設計シリーズ
― 読解力は「構造」で伸ばす ―
国語シリーズ目次記事:URL
読解力は、すべての教科の土台であり、学年や受験区分を問わず必要となる力です。