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【8月第3回】国語|複数の因果関係を整理し“文章の中心”を捉える読解トレーニング
国語読解トレーニング「8月第3回」を公開いたしました。
当塾では、国語の学習において、
文章を「読む」だけではなく、情報同士の関係を構造として整理する力
を育てることを重視しています。
4月から7月までは、情報整理・因果関係・対比・時間や条件による変化を、順に学んできました。
8月は、これまでに身につけた読み方を土台として、
複数の具体的な情報を整理し、文章全体の仕組みや中心となる考えを捉えること
へと学習を進めています。
第3回では、文章中にある複数の因果関係を整理し、題名への答えに必要な情報を選びます。
今週の課題とあわせて、塾生限定ページにて公開している音源トレーニングをご活用ください。
今週の課題(最重要)
▶ 音源トレーニングはこちら(塾生限定ページ)
https://educatio.biz/only-members/
■ 小学生
・該当範囲:P.44~P.45
・実施内容:問題演習+丸付け+直し
※最後の通塾時に確認を行います
(未完了の場合は未達成扱いとなります)
■ 中学生
・該当範囲:県立入試過去問(2年分)
・実施内容:問題演習+要約+根拠確認
※教材名はニュースページでは掲載しておりません
(塾生へ別途案内)
今回のテーマ
8月第3回のテーマは、
「複数の因果関係を整理し、題名への答えに必要な情報を選ぶこと」
です。
説明文では、異なる時間・条件・出来事について、複数の原因と結果が示されることがあります。
それぞれの内容を理解できても、情報の役割を分けずに読むと、
「どの原因が、どの結果につながっているのか」
「文章が最も説明したいことは何か」
が曖昧になってしまいます。
文章全体を捉えるためには、
・それぞれの段落は、何を説明しているのか
・どの原因が、どの結果につながっているのか
・複数の情報は、どのような観点で比較できるのか
・背景となる情報と、中心となる情報はどれか
・題名の問いに答えるために、どの情報が必要なのか
まで整理する必要があります。
今回のトレーニングでは、
背景となる情報
↓
複数の因果関係
↓
情報同士の比較
↓
題名の問い
↓
必要な情報の選択
↓
一文での再構成
という流れを捉えます。
文章に書かれた情報を、最初から順番に覚えるのではありません。
それぞれの情報が何を説明しているのかを整理し、文章の中心へつながるものを選びます。
「情報を理解する読解」から、
「情報の重要度を判断し、文章の中心を再構成する読解」へ。
今回は、要約に必要な情報を選ぶところまで、思考を一段深めます。
複数の因果関係を混ぜずに整理する
一つの説明文に、原因と結果の組み合わせが一つだけ示されるとは限りません。
異なる時間や条件について、それぞれ別の因果関係が説明されることがあります。
そのとき、すべての情報を一つにつなごうとすると、本来は別々に整理すべき原因と結果を混同してしまいます。
重要なのは、まず、
「この情報は、何についての説明なのか」
を確認することです。
そのうえで、
原因
↓
途中で起こる変化
↓
結果
というまとまりを、それぞれ分けて捉えます。
複数の因果関係を正確に仕分けることができると、次に、それらを同じ観点で比較できるようになります。
比較によって、
「どの条件の違いが、結果の違いを生んでいるのか」
が明確になります。
文章を構造として読むためには、情報をただつなぐだけではなく、
分けること
比べること
必要なものを選ぶこと
が必要です。
要約は「すべてを短くすること」ではない
要約に取り組む際、文章に書かれている内容を、最初から順番に短く並べようとすることがあります。
しかし、文章中のすべての情報が、同じ重要度を持っているわけではありません。
文章の理解を助ける背景情報もあれば、題名や結論へ直接つながる中心情報もあります。
要約で大切なのは、
「何が書かれていたか」
を漏れなく並べることではなく、
「この文章は、最も何を伝えようとしているのか」
を捉えることです。
特に、題名が問いの形になっている文章では、
題名への答え
が、文章の中心を見つける重要な手掛かりになります。
今回のトレーニングでは、文章に書かれた情報をすべて要約へ入れるのではなく、
・題名の問いへ直接答える情報
・その答えを支える原因と結果
・結論までの流れを説明するために必要な情報
を選び、一文へ再構成します。
要約とは、文章全体を機械的に縮めることではありません。
情報の役割と重要度を判断し、文章の中心を自分の言葉で組み直すことです。
音源トレーニングについて
当塾の国語指導は、単なる問題解説ではありません。
音源では、
・複数の時間や条件を、どのように分けて整理するのか
・どの原因が、どの結果につながっているのか
・同じ項目をそろえ、どのように比較するのか
・接続語は、文と文の関係をどのように示しているのか
・背景情報と中心情報を、どのように見分けるのか
・題名への答えに必要な情報を、どのように選ぶのか
・文章全体を、どのように一文へまとめるのか
という「思考の流れ」そのものを言葉にしています。
設問の答えを確認するだけではなく、
複数の因果関係を整理し、文章の中心となる説明を見つけること
を目的としています。
また、抜き出し問題では、空欄だけを孤立させて考えるのではなく、空欄の前後にある言葉までつなげて確認します。
本文と問題文を正確に照合する力も、文章構造を捉えるための大切な土台です。
正しい取り組み方(重要)
① 問題を自力で解く
② 本文全体を一文で要約する
③ 音源を聞く(途中で止めて考える)
④ 最初に書いた要約を見直し、書き直す
※音源を聞くだけでは、十分なトレーニングにはなりません
大切なのは、音源を聞く前と聞いた後で、
「自分の読み方がどのように変わったか」
を確かめることです。
最初の要約では、文章に書かれた情報を、最初から順番に並べただけになっていなかったか。
複数の原因と結果を、正しく対応させることができていたか。
題名への答えに必要な情報を選び、文章の中心まで含めることができていたか。
音源を聞いた後に自分の要約を見直すことで、情報を理解する段階から、情報の役割と重要度を判断する段階へ進みます。
なぜ音源なのか
読解力は、
「解説を聞いた」
という経験だけでは身につきません。
重要なのは、別の文章を読んだときにも、同じ思考の流れを自分で再現できることです。
音源では、
・情報を役割ごとに分ける
・原因と結果を対応させる
・同じ観点で複数の情報を比べる
・接続語から文同士の関係を捉える
・題名と結論をつなぐ
・中心となる情報を選ぶ
・一文の要約へ再構成する
という過程を、一つずつ確認します。
思考の過程を繰り返し追体験することで、文章を構造として読むための「型」を育てていきます。
8月の学習設計
これまでのトレーニングでは、
4月|情報を整理する
↓
5月|原因と結果をつなぐ
↓
6月|二つの情報を対比する
↓
7月|時間や条件による変化を捉える
という順序で、文章を読むための土台を整えてきました。
8月第1回では、
複数の具体的な情報から、共通する仕組みを見つけること
に取り組みました。
第2回では、
異なる具体例を、共通する目的によって一つの結論へ統合すること
に取り組みました。
第3回では、そこからさらに一歩進み、
複数の因果関係を整理し、題名への答えに必要な情報を選ぶこと
に取り組みます。
文章に書かれた情報を一つずつ理解するだけではなく、
「それぞれの情報には、どのような役割があるのか」
「文章の中心を説明するために、どの情報が必要なのか」
まで判断する段階へ進みます。
単に扱う文章を難しくするのではなく、文章に対して行う思考操作を、一段ずつ深めていきます。
当塾の学習設計について
当塾では、
・教材
・課題設計
・思考トレーニング(音源)
を一体化させた学習設計を行っています。
単に問題を解き、正解することだけを目的とはしていません。
文章中の情報を役割ごとに整理し、
「どの原因が、どの結果につながっているのか」
「なぜ、この情報がここに置かれているのか」
「文章の中心を説明するために、どの情報が必要なのか」
「なぜ、この結論へ至るのか」
を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
こうして身につけた構造認識は、国語だけではなく、算数・数学・理科・社会・英語を学ぶ際の土台にもなります。
外部の方へ
設問には答えられても、
・複数の原因と結果を混同してしまう
・それぞれの段落が、何を説明しているのか分からない
・情報の違いは分かっても、結果との関係を説明できない
・背景情報と中心情報を区別できない
・題名への答えが、要約の中に入っていない
・文章の内容を最初から順番に並べるだけの要約になってしまう
というケースは少なくありません。
その背景には、
文章中の情報を理解すること
と
情報の役割や重要度を判断すること
が、別の思考操作であるという点があります。
読解力とは、文章に書かれている言葉を追う力だけではありません。
複数の情報を役割ごとに整理し、中心となる情報を選び、文章全体の意味を再構成する力
でもあります。
Educatioでは、学年に応じて文章量を増やすだけではなく、文章に対して行う思考操作を段階的に設計しています。
詳しい指導方針・学習設計はこちら
国語学習を体系的に理解したい方へ
当塾では、国語学習を、
「センス」
ではなく、
「構造として再現可能な技術」
として体系化しています。
その全体像につきましては、国語設計シリーズの目次記事にまとめております。
ぜひ、あわせてご覧ください。
国語設計シリーズ
― 読解力は「構造」で伸ばす ―
国語シリーズ目次記事:URL
読解力は、すべての教科の土台であり、学年や受験区分を問わず必要となる力です。