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【9月第2回】国語|条件の違いから“見え方を変える仕組み”を捉える読解トレーニング
国語読解トレーニング「9月第2回」を公開いたしました。
当塾では、国語の学習において、
文章を「読む」だけではなく、情報同士の関係を構造として整理する力
を育てることを重視しています。
9月は、文章の結論を確認するだけではなく、
その結論を支えている根拠や仕組みを捉えること
に取り組んでいます。
第1回では、見た目を表す「たとえ」と、実際の性質を説明する「事実」を分け、具体的な手掛かりから結論へ至る流れを整理しました。
第2回では、そこからさらに一歩進み、
目に見える状態と、実際に起きていることを分け、条件の違いから見え方を変えている仕組みを捉えること
に取り組みます。
今週の課題とあわせて、塾生限定ページにて公開している音源トレーニングをご活用ください。
今週の課題(最重要)
▶ 音源トレーニングはこちら(塾生限定ページ)
https://educatio.biz/only-members/
■ 小学生
・該当範囲:P.48~P.49
・実施内容:問題演習+丸付け+直し
※最後の通塾時に確認を行います
(未完了の場合は未達成扱いとなります)
■ 中学生
・該当範囲:県立入試過去問(2年分)
・実施内容:問題演習+要約+根拠確認
※教材名はニュースページでは掲載しておりません
(塾生へ別途案内)
今回のテーマ
9月第2回のテーマは、
「目に見える状態と実際の状態を分け、条件の違いから共通する仕組みを捉えること」
です。
文章を読むとき、私たちは目に見えた結果から、すぐに物事の状態を判断してしまうことがあります。
しかし、
「見えないこと」
と
「そこに存在しないこと」
は、必ずしも同じではありません。
表面に現れた結果だけを見て判断するのではなく、
・対象そのものは、実際にはどのような状態なのか
・どのような条件によって、見え方が変化したのか
・複数の場面には、どのような共通点があるのか
・その共通点は、文章の結論をどのように支えているのか
・題名の問いに、文章はどのように答えているのか
まで整理する必要があります。
今回のトレーニングでは、
目に見える現象
↓
文章の問い
↓
実際の状態
↓
条件の違い
↓
見え方の変化
↓
複数の場面に共通する仕組み
↓
題名への答え
という流れを捉えます。
目に見えた現象だけを理解して終わるのではありません。
「なぜ、そのように見えるのか」
「見え方を変えている条件は何か」
まで説明できる状態を目指します。
「見えたことを答える読解」から、
「見え方が変わる理由を説明する読解」へ。
今回は、表面の現象と、その背後にある仕組みを結びつけるところまで思考を深めます。
「見えない」と「存在しない」を分けて読む
説明文では、最初に読み手が日常の中で感じる疑問が示され、その後に、実際の状態や科学的な仕組みが説明されることがあります。
このとき注意したいのが、
目に見えないものは、そこに存在しない
と考えてしまうことです。
しかし、対象そのものが変化していなくても、周囲の条件が変わることで、私たちからの見え方が変化することがあります。
そのため、文章を正確に読むには、
・目に見えている結果
・対象の実際の状態
・見え方を変えている条件
を分けて捉える必要があります。
目に見える現象
と
実際に起きていること
を分けることで、文章の問いと結論の関係が明確になります。
今回のトレーニングでは、表面に現れた結果だけで判断せず、
「対象そのものが変わったのか」
「それとも、周囲の条件によって見え方が変わったのか」
を確かめます。
これは、説明文を読む際に必要となる、重要な思考の切り替えです。
複数の場面を、共通する仕組みでつなぐ
説明文では、一つの仕組みを分かりやすく伝えるために、異なる場面や具体例が示されることがあります。
それぞれの場面だけを見ると、別々の話に見えることがあります。
しかし、条件と結果の関係を整理すると、複数の場面が同じ仕組みによって説明されていることがあります。
重要なのは、
・それぞれの場面では、どのような条件が示されているのか
・条件の違いによって、結果はどのように変化したのか
・二つの場面に共通している関係は何か
・その共通する関係が、最初の問いへどのようにつながるのか
を順番に確認することです。
一つ目の場面
↓
条件と結果の整理
↓
二つ目の場面
↓
条件と結果の整理
↓
共通する仕組み
↓
文章の結論
という流れを捉えると、後半の具体例が、前半の説明を確かめる役割を持っていることが分かります。
具体例の内容を一つずつ覚えるだけではありません。
「なぜ、異なる場面が続けて示されているのか」
まで考えることが、構造読解では重要です。
対比と言い換えから、文章の論理を捉える
今回の文章では、異なる条件に置かれた二つの場面が比べられています。
対比を読む際には、単に「違うものが書かれている」と捉えるだけでは不十分です。
大切なのは、
同じ観点をそろえて比べること
です。
条件
↓
周囲の状態
↓
見え方
という項目をそろえて整理することで、
「どの条件の違いが、結果の違いを生んでいるのか」
が明確になります。
また、文章中では、同じ内容が別の言葉で表されることがあります。
言葉の形だけを追っていると、表現が変わったところで、説明のつながりを見失ってしまいます。
そのため、
「この言葉は、前に出てきたどの内容を言い換えているのか」
を考えることも必要です。
比較を示す言葉や、原因と結果をつなぐ言葉、同じ内容を表す言い換えに注目することで、文章の論理が見えやすくなります。
音源トレーニングについて
当塾の国語指導は、単なる問題解説ではありません。
音源では、
・文章の問いは、どこに示されているのか
・省略された主語は、何を指しているのか
・目に見える状態と、実際の状態をどのように分けるのか
・どの条件が、どの結果につながっているのか
・複数の場面は、どのような観点で比べられているのか
・異なる表現の中から、同じ意味を持つ言葉をどう見つけるのか
・複数の具体例に共通する仕組みを、どのように捉えるのか
・題名への答えと、その理由をどのように一文へまとめるのか
という「思考の流れ」そのものを言葉にしています。
設問の答えを確認するだけではなく、
目に見える現象と実際の状態を分け、条件の違いから共通する仕組みを説明できるようにすること
を目的としています。
また、抜き出し問題では、本文の言葉を見つけるだけではなく、空欄の前後にある言葉と自然につながるかを確認します。
本文と問題文で語尾が異なる場合にも、設問全体の意味を捉え、必要な部分を正確に抜き出す力を育てます。
正しい取り組み方(重要)
① 問題を自力で解く
② 本文全体を一文で要約する
③ 音源を聞く(途中で止めて考える)
④ 最初に書いた要約を見直し、書き直す
※音源を聞くだけでは、十分なトレーニングにはなりません
大切なのは、音源を聞く前と聞いた後で、
「自分の読み方がどのように変わったか」
を確かめることです。
最初の要約では、目に見えた結果だけを書いて終わっていなかったか。
「見えないこと」と「存在しないこと」を混同していなかったか。
異なる場面を、別々の話として捉えていなかったか。
条件の違いと、結果の違いを正しく対応させることができていたか。
題名への答えを、それを支える理由とともにまとめることができていたか。
音源を聞いた後に自分の要約を見直すことで、文章の表面を理解する段階から、その背後にある仕組みを説明する段階へ進みます。
なぜ音源なのか
読解力は、
「解説を聞いた」
という経験だけでは身につきません。
重要なのは、別の文章を読んだときにも、同じ思考の流れを自分で再現できることです。
音源では、
・文章の問いを確認する
・表面の現象と実際の状態を分ける
・条件と結果を対応させる
・複数の場面を同じ観点で比べる
・言い換えられた表現を見つける
・具体例に共通する仕組みを捉える
・結論と根拠を一文へ再構成する
という過程を、一つずつ確認します。
思考の過程を繰り返し追体験することで、文章を構造として読むための「型」を育てていきます。
9月の学習設計
これまでのトレーニングでは、
4月|情報を整理する
↓
5月|原因と結果をつなぐ
↓
6月|二つの情報を対比する
↓
7月|時間や条件による変化を捉える
↓
8月|複数の具体的な情報を統合し、文章の中心を選ぶ
という順序で、文章を読むための土台を整えてきました。
9月は、文章の中心を選ぶ段階から、さらに一歩進み、
結論を支える根拠や仕組みを説明すること
に取り組んでいます。
第1回では、
見た目を表すたとえと、実際の性質を分けること
具体的な手掛かりから、結論を支える仕組みを見つけること
題名への答えと、その根拠を一文へまとめること
を扱いました。
第2回では、
目に見える状態と、実際の状態を分けること
条件の違いと、結果の違いを対応させること
複数の場面に共通する仕組みを見つけること
へと学習を進めます。
文章に書かれた答えを知るだけではなく、
「なぜ、そのような結果になるのか」
「条件が変わると、結果はどのように変化するのか」
「異なる場面を、同じ仕組みで説明できるのはなぜか」
まで自分の言葉で説明する段階へ進みます。
単に扱う文章を難しくするのではなく、文章に対して行う思考操作を、一段ずつ深めていきます。
当塾の学習設計について
当塾では、
・教材
・課題設計
・思考トレーニング(音源)
を一体化させた学習設計を行っています。
単に問題を解き、正解することだけを目的とはしていません。
文章中の情報を役割ごとに整理し、
「何が、文章の問いとなっているのか」
「目に見える状態と、実際の状態はどのように異なるのか」
「どの条件が、どの結果につながっているのか」
「異なる具体例には、どのような共通点があるのか」
「なぜ、この結論へ至るのか」
を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
こうして身につけた構造認識は、国語だけではなく、算数・数学・理科・社会・英語を学ぶ際の土台にもなります。
外部の方へ
設問には答えられても、
・目に見えた結果だけで、実際の状態を判断してしまう
・「見えないこと」と「存在しないこと」を混同してしまう
・異なる場面を、別々の話として読んでしまう
・条件の違いと、結果の違いを対応させられない
・言い換えられた表現を、同じ内容として捉えられない
・複数の具体例に共通する仕組みを見つけられない
・題名への答えと、その理由を一文にまとめられない
というケースは少なくありません。
その背景には、
文章に書かれた現象を理解すること
と
その現象が、どのような条件や仕組みによって生じているのかを説明すること
が、別の思考操作であるという点があります。
読解力とは、文章に書かれている答えを見つける力だけではありません。
表面に現れた結果と、その背後にある条件を分け、複数の具体例から共通する仕組みを再構成する力
でもあります。
Educatioでは、学年に応じて文章量を増やすだけではなく、文章に対して行う思考操作を段階的に設計しています。
詳しい指導方針・学習設計はこちら
国語学習を体系的に理解したい方へ
当塾では、国語学習を、
「センス」
ではなく、
「構造として再現可能な技術」
として体系化しています。
その全体像につきましては、国語設計シリーズの目次記事にまとめております。
ぜひ、あわせてご覧ください。
国語設計シリーズ
― 読解力は「構造」で伸ばす ―
国語シリーズ目次記事:URL
読解力は、すべての教科の土台であり、学年や受験区分を問わず必要となる力です。