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【学習設計記録】模試の結果から、受験終盤の教材配置を組み直す

2026年9月11日〜9月17日|週次分析レポート

9月11日から17日までの学習状況と、先日返却された志望校判定模試の結果を踏まえ、受験終盤に向けた学習設計を見直しました。

今回の主題は、単に学習時間を増やすことではありません。

模試や確認テストによって明らかになった課題に対して、今ある教材をどのように配置し、どの順序で得点へ変えていくか。

受験までの時間が限られるこれからの時期は、教材を増やすことよりも、各教材の役割と優先順位を明確にすることが重要になります。

今週の学習時間は43時間5分

9月11日から17日までの総学習時間は、43時間5分でした。

前週の45時間36分からは2時間31分減少していますが、学校生活と両立しながら、平日には4時間前後、休日には10時間を超える学習時間を確保しています。

したがって、現段階の問題は学習量そのものではありません。

第一志望校・併願校の過去問演習を軸に、数学の思考演習、国語の文章問題、英作文、理科・社会の補強へ時間を配分しており、受験終盤らしい学習内容へ移行しています。

特に数学の個別演習は、前週の約1時間50分から今週は約6時間まで回復しました。前回指摘した「過去問以外の思考訓練が少ない」という課題に対して、行動上の修正が見られます。

一方で、学習時間が確保されていることと、必要な問題を得点できることは同じではありません。

今週確認すべきなのは、43時間という量ではなく、その時間が、模試で明らかになった失点の回収へ正しく配分されているかどうかです。

志望校判定模試から見えた現在地

先日返却された大手進学塾の志望校判定模試では、第一志望校に対して、現段階では厳しい判定となりました。

総合結果だけを見れば、目標との差はまだあります。

しかし、教科別、さらに問題別に答案を確認すると、単純に「難しい問題が解けない」という状態ではありません。

むしろ、高難度の問題に対応できている一方で、合否を分ける中難度の問題や、基本知識の運用で失点していることが分かりました。

これは、到達可能性がないということではなく、現在の力を安定して得点へ変換できていないということです。

ここから必要なのは、さらに難しい教材へ進むことではありません。

解けるはずの問題を確実に取り切るため、教科ごとに教材の役割を組み直すことです。

数学――超難問よりも、中難度を取り切る

数学では、正答者の少ない確率や空間図形の問題を正解しており、最難関校の問題へ対応できる思考力は確認できました。

一方で、ニュートン算や関数・座標を用いた面積比など、比較的多くの受験生が得点している問題を取りこぼしています。

最難関校の合否を分けるのは、正答者がごく少数の超難問を一問多く解けるかどうかだけではありません。

それ以上に重要なのは、一定数の受験生が正解する中難度の問題を、制限時間内に確実に完答できるかどうかです。

今週、数学の個別演習時間が回復したこと自体は評価できます。ただし、演習量を増やすだけでは不十分です。

今後は、

・条件を整理する
・解法の方針を言語化する
・計算を最後まで正確に進める
・解き直しで同じ判断を再現する

という一連の過程を確認します。

『日日のハイレベル演習』は処理精度の維持に、『思考力を鍛える新作問題演習』は初見問題に対する条件整理と解法選択の訓練に使用します。

過去問では、正解・不正解だけでなく、「本来取るべき問題を取り切れたか」を基準に分析します。

国語――説明文の根拠を本文に戻す

国語では、文学的文章や古文に比べ、説明的文章での失点が目立ちました。

説明文では、文章全体の内容を何となく理解するだけでは得点が安定しません。

・傍線部が何を指しているのか
・どの対比を受けているのか
・結論を支える根拠がどこにあるのか
・選択肢のどの表現が本文とずれているのか

を、本文に戻って確認する必要があります。

『最高水準問題集特進・中学国語[文章問題]』は、問題数を進めることよりも、根拠を明示して解答する訓練に使用します。

第一志望校の過去問についても、点数だけを記録するのではなく、選択肢の切り分けと記述の根拠を説明できる状態まで復習します。

理科――得点の低かった分野を基礎から戻す

理科では、物理・化学・地学に比べ、生物分野の不安定さが明確に表れました。

この状況で全分野を均等に進めても、弱点の回収にはつながりません。

当面は『最高水準問題集特進・中1理科』を用いて、生物分野の知識と問題処理を重点的に確認します。そのうえで、『最高水準問題集特進・中3理科』と過去問演習を継続します。

理科は、用語を覚えただけでは得点になりません。

図、実験条件、観察結果、選択肢を結びつけ、「なぜその答えになるのか」を説明できる状態まで戻す必要があります。

社会――順位の暗記を、資料の判断へつなげる

社会では、歴史・公民の思考問題に対応できている一方、地理の統計・資料問題に課題が残りました。

エネルギー、交通、貿易、人口などの資料問題では、順位や数値を暗記するだけでは、資料の形式が変わったときに対応できません。

必要なのは、

・その国や地域の産業構造
・資源や気候
・人口構成
・交通網
・貿易相手国

と統計を結びつけることです。

『最高水準問題集 中学地理』では、正解を覚えるのではなく、資料のどの特徴から国・地域・産業を判断したのかを確認します。

統計順位についても単独で暗記せず、「なぜその順位になるのか」という背景とセットで整理します。

公民――改善は見られるが、満点で完結する

公民の確認テストでは、前回までと比較して改善が見られました。

継続して取り組んだことが、結果に表れ始めています。

ただし、今回の確認範囲には、過去に誤答した問題も含まれています。そのため、改善したというだけで学習を終えることはできません。

空欄や不正確な用語が残っている以上、まだ「定着した」とは判断しません。

『一問一答・社会』は新しい範囲を進める教材であると同時に、過去の誤答をゼロにするための教材として使用します。

公民は、次回の再確認で満点を取ることを完了基準とします。

英作文――教材の難度ではなく、優先順位の問題

英作文の確認テストでは、準備と再現精度の不足が続いています。

学習状況を見る限り、能力的に満点を目指せない内容ではありません。

一方で、大学受験向けの教材であることから、現在の高校受験との関係を本人が弱く捉え、優先順位を下げている可能性があります。

しかし、実際の答案で誤っているのは、大学受験特有の難解な表現だけではありません。

過去の一時点を示す表現と現在完了の混同や、場所・時間を表す語句の配置、文の主語と時制の整合など、中学英語の基本的な運用に関わる誤りが見られます。

つまり、「大学受験用の教材だから難しくて書けない」のではありません。

中学段階で理解しているはずの文法を、自力で正確な英文として再現する精度が足りていないということです。

『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』は、難しい表現を増やすためだけの教材ではありません。英文法を、知識から運用へ変えるための教材です。

今後は、

1. 日本文から使う構文を判断する
2. 主語・時制・動詞を先に決める
3. 場所・時間などの修飾語句を配置する
4. 模範解答を確認する
5. 数日後に何も見ず再現する

という手順を固定します。

確認テストについても、「一度取り組んだ」ことではなく、再テストで正確に再現できた時点を学習の完了とします。

これからの教材配置

受験終盤に向けて、教材を次のように配置します。

教科|使用教材・演習|主な役割
数学 |『日日のハイレベル演習』|中難度問題の処理速度と正確性を維持する
数学 |『思考力を鍛える新作問題演習』|初見問題の条件整理と解法選択を鍛える
国語 |『最高水準問題集特進・中学国語[文章問題]』|説明文の構造把握と根拠確認を徹底する
英語 |『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』|文法知識を正確な英文へ変換する
英語 |『最高水準問題集特進・中学英語長文』|長文読解の速度と根拠確認を維持する
理科| 『最高水準問題集特進・中1理科』|生物分野を重点的に再構築する
理科 |『最高水準問題集特進・中3理科』|入試水準の総合演習を継続する
社会 |『一問一答・社会』|歴史・公民の誤答を満点まで回収する
社会 |『最高水準問題集 中学地理』|統計と産業・地理的背景を結びつける
全教科|第一志望校・併願校の過去問|得点力の検証と、次に戻る教材の特定に使う

教材を増やすことが目的ではありません。

過去問や模試で弱点を発見し、対応する教材へ戻り、再び過去問や確認テストで改善を確かめる。この往復を短い周期で繰り返します。

現段階の評価

今回の模試では、第一志望校との距離がまだあることが示されました。

現状を楽観的に評価できる段階ではありません。

一方で、数学や理科では難度の高い問題に対応できており、到達可能性そのものが否定されたわけでもありません。

現在の最大の問題は、難問へ挑戦する力がないことではなく、取るべき問題、覚えるべき内容、準備すべき確認テストを確実に完了できていないことです。

受験終盤では、一部の難問を解けたこと以上に、各教科の失点をどこまで減らせるかが重要になります。

今後は、学習時間の総量だけではなく、

・中難度問題を取り切れたか
・誤答を再テストで回収できたか
・基本用語を正確に書けたか
・本文や資料を根拠に判断できたか
・同じ誤りを繰り返していないか

を基準に学習を評価します。

今後の学習記録(ブログ)について

夏休みまでは、学習習慣と学習量を形成する過程を記録する意味がありました。

しかし、これからは入試演習期です。

今後は毎週の学習時間を公開する形式から、模試や過去問などの客観的な結果が返却された段階で、失点の原因と改善策を分析する形式へ移行します。

なお、公開記事の頻度を下げても、内部での学習記録と週単位の確認は継続します。

公開するのは節目ごとの分析ですが、実際の学習設計は毎週見直します。

学習時間は、努力の量を示します。

しかし、入試で必要なのは、その時間を得点へ変えることです。

これからは、「どれだけ取り組んだか」から一歩進み、「何ができるようになり、何がまだ得点になっていないのか」を基準に、受験までの学習を再設計していきます。

■ご案内

Educatioでは、Studyplusによる学習記録、確認テスト、模試・過去問の答案をもとに、学習時間の管理だけではなく、教材の選定、進度調整、弱点への差し戻し、再テストまでを一体として設計しています。

「何時間勉強したか」だけではなく、「何を、どのように学び、どこまで再現できるようになったか」を継続的に観測し、志望校合格に向けた学習設計を行います。化するかを記録・分析します。

当塾の教育方針については、以下をご参照ください。
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