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【学習設計記録】弱点を、次の答案で測り直す。― 短期復習と総復習から見えた定着の段階 ―
2026年7月31日〜8月6日|週次分析レポート
前回は、学校別模試と当塾の確認テストをもとに、「できた」「できなかった」という結果の内側まで確認しました。
今週は、その次の段階です。
模試で見つかった課題に対して復習を行い、その後の確認テストで答案がどのように変化したのか。さらに、確認テストで残った課題が、その週の学習内容へ実際に反映されたのかを確認します。
今回は数学において、短期間で学習した内容を確認する通常テストに加え、学校別模試で失点が目立った領域を扱う総復習テストも実施しました。
英語では、英文解釈に加えて英作文の確認テストを導入しています。また、数学・英語・国語では、3月頃に一度触れていた志望校別の過去問演習を再開しました。
なお、個人が特定されないよう、志望校名、得点、順位、偏差値、判定などは掲載していません。
今週の学習時間
7月31日から8月6日までの学習時間は、以下の通りです。
・7月31日:7時間44分
・8月1日:5時間3分
・8月2日:10時間45分
・8月3日:10時間12分
・8月4日:10時間4分
・8月5日:10時間2分
・8月6日:10時間
週間合計は63時間50分、1日平均は約9時間7分でした。

前週の67時間13分からは3時間23分減少しています。一方、未学習日はなく、8月2日から6日までは5日連続で10時間以上の学習を継続しています。
総学習時間だけを見れば前週を下回っていますが、今週は教材の配置に明確な変化がありました。
特に、
・英作文:6時間48分
・古文単語:5時間31分
・志望校別過去問:6時間5分
・社会の一問一答:7時間2分
が記録されています。
前週の確認テストや学校別模試を受けて、英作文、古文単語、過去問、一問一答といった「自分で答えを取り出す教材」の比重が増えています。
ただし、学習時間が増えたことだけで、定着したとは判断できません。今週の学習が次回の答案にどう表れるかまで確認して、初めて再設計の効果を評価できます。
数学――「場合の数・確率が苦手」から、課題をさらに細かくする
学校別模試では、数学全体として一定の成果が見られた一方、場合の数・確率で失点が目立ちました。
そこで今週は、通常の短期復習テストと、模試後の総復習テストを分けて実施しました。
短期間で学習した内容は、答案として再現できている
通常の確認テストでは、
・得点表から複数の条件を整理する問題
・正六角形上の点の移動を扱う確率
・座標平面上の直線・内接円・傍接円
などを扱いました。
これらの問題では、条件を表や図に置き換え、途中の考え方を答案上に残しながら、最終的な結論まで到達しています。
前週の図形問題に続き、短期間で学習した内容を確認テストで再現する力は、安定し始めています。
一方、短期復習で再現できることと、以前に学習した内容を時間が経った後にも使えることは、同じではありません。
その違いを見るために行ったのが、模試後の総復習テストです。
場合分けを書き出す行動は改善している
総復習テストでは、
・立方体の塗り分け
・複数人が共通して読む本の選び方
・点の移動を扱う確率
などを扱いました。
今回の答案には、表、図、記号、場合分けが以前より多く残っています。
学校別模試では、条件整理が答案上に十分残っていなかったため、途中の重複や漏れを検証しにくい状態でした。
今回は、少なくとも「手元を動かして整理する」という行動への変化が確認できます。
また、平面上の点の移動を扱う確率では、起こり方を分けて計算し、最終的な結論まで到達しています。共通する本の選び方についても、主要な数え方は捉えられています。
したがって、今回の結果を一括して「場合の数・確率が依然としてできていない」と評価するのは適切ではありません。
残った課題は、空間上の対称性と最終確認
課題が残ったのは、立方体の塗り分けです。
立方体の塗り分けでは、色を選んで並べるだけではなく、
・回転させて一致するものを同一とみなす
・同じ色を塗る面が隣り合う場合と向かい合う場合を分ける
・基準となる面を固定する
・回転や反転による重複を除く
必要があります。
今回の答案では、基準となる一面を固定するところまではできています。
しかし、その後、対面に置く色と側面四面の関係を固定した上で、回転・反転のどこまでを同一とみなすのかという基準が、答案上で統一されていませんでした。円順列と数珠順列を使い分ける基準も不明確なまま計数を進めたため、重複を十分に除けていません。
また、本の選び方を扱う問題では、考え方は合っていながら、最後の加算で数値を誤った箇所があります。
ここまで確認すると、数学の課題は、すでに「場合の数・確率が苦手」という大きなくくりではありません。
現在の課題は、
・回転・反転をどこまで同一とみなすか
・円順列と数珠順列を使い分けること
・場合分けしたものの重複と漏れの確認
・最終計算後の検算
に絞り込まれています。
弱点は、名前を細かくできたときから修正可能になります。
今後は、立体の塗り分けについて、基準となる面を固定した図を作り、「何を同じものとして数えるのか」を言葉で説明させます。さらに、数日後に同じ考え方を白紙から再現できるかを再確認します。
英語――英文解釈から、英作文による能動的な出力へ
英文解釈の確認テストでは、以前より長い英文に対して、文構造を示す書き込みと日本語訳が残されています。
訳文を書く量は増えています。一方、文が長くなると、
・主語と述語の対応
・関係詞節の範囲
・否定のかかる位置
・後半の修飾関係
・最後まで一文として訳し切ること
に課題が残りました。
特に、英文の前半は訳せていても、後半で文法関係が崩れたり、最後の節が未完のまま終わったりする箇所があります。
これは、英文の単語を順番に日本語へ置き換えるだけでは解決できません。
今後も、
1.英文の主節を確定する
2.修飾部分を区切る
3.日本語の主語と述語を決める
4.一文として最後まで完成させる
という手順を徹底します。
英作文テストを導入した理由
今週から、和文英訳による英作文の確認テストを導入しました。
これまで、高校範囲の主要な英文法・語法については、一通り復習を進めています。しかし、文法問題を見て正解を選べることと、日本語を見て自分で英文を組み立てられることは別の力です。
今回の答案では、特殊疑問文など、多くの設問で英文の基本骨格を置くことができています。
一方で、
・疑問文の語順
・部分否定の表し方
・“few”と“a few”の意味の違い
・過去進行形と過去完了形の使い分け
・時や期間を表す語法
・最後まで文を完成させること
に確認すべき箇所がありました。
また、時制や否定の範囲を選ぶ場面では、答案に訂正の跡も残っています。
現在の段階で求めるのは、文法事項を思い出しながら時間をかけて英文を組み立てることではありません。
すでに学習した基本文法については、日本語を見た段階で英文の骨格を決め、考え込まず、文法的に正しい形を一度で出力できる状態を目指します。
英作文の次の基準は、正確性だけでも、速度だけでもありません。
知っている文法を、必要な場面で即時に取り出し、修正を最小限にして正確に英文を完成させること
です。
今週、英作文に充てた時間は6時間48分でした。前週の2時間24分から大きく増え、複数日に分けて取り組んでいます。
この時間の増加を成果と判断するのではなく、次回は同じ文法事項を含む和文英訳を時間制限の中で行い、
・語順を正確に組めるか
・適切な時制を選べるか
・否定の範囲を保てるか
・一度で英文を完成できるか
・完成までの速度が上がったか
を確認します。
国語――空欄というアラートを、直後の学習配置へ反映する
古文単語の確認テストでは、今回も空欄が目立ちました。
誤った意味を書いたものより、答えそのものを取り出せていないものが多く、単語を見てから意味を再生する経路が、まだ十分に形成されていないことが分かります。
前週も同様の課題がありましたが、7月31日の確認テストの段階では、大きな改善を確認できませんでした。
この空欄の多さは、現在の学習が「見れば分かる」状態にとどまり、「何も見ずに答えられる」状態へ変わっていないことを示す、明確なアラートです。
重要なのは、この結果を受け取って終わらなかったことです。
7月31日から8月6日までの古文単語の学習時間は5時間31分となり、前週の2時間31分から3時間増加しました。
確認テストで課題を確認した直後の一週間で、古文単語に充てる時間を倍以上へ増やしています。課題を先送りせず、学習配置を即座に変えたことは、今週の記録から確認できる明確な行動変容です。
ただし、学習時間が増えたことと、即答できるようになったことは同じではありません。
現時点で確認できるのは、
確認テストを受けて学習行動は変化した。その学習が即答できる知識へ変わったかは、次回の確認テストで判断する
というところまでです。
次回は正答数だけではなく、
・空欄が減ったか
・単語を見てすぐに答えられたか
・複数の意味を区別できたか
・品詞や敬語の方向まで確認できたか
を見ます。
古文単語は、単語帳を長時間見ることでは定着しません。
当塾では、意味を隠した状態から答える、答えられなかった語だけを抽出する、当日・翌日・数日後に再確認するという、想起を伴う反復へ学習方法を切り替えています。
増加した学習時間が、次回の答案で空欄の減少として表れるかを確認します。
過去問演習を、数学・英語・国語で再開
数学・英語・国語では、志望校別の過去問演習を再開しました。
3月頃にも一度取り組んでいますが、今回は当時とは位置づけが異なります。
英語については、これまで大学受験用教材を利用し、複雑な構文を読むための学習を進めてきました。一方、大学受験教材では語彙の難度も大学受験に合わせて設定されるため、高校入試で実際に求められる読解力と、単語による理解の難しさがずれる場合があります。
読解系の学習を一通り終えた現在は、志望校の実際の問題を使い、
・語彙の水準
・文章量
・設問形式
・記述量
時間配分
を入試問題に合わせる段階です。
国語では、文章の構造を読む学習や記述練習を、実際の出題形式の中で使えるかを確認します。
数学では、過去問を解き進めることだけを目的とせず、失点した問題を通常教材へ戻すための診断資料として利用します。
今週、志望校別過去問には合計6時間余り取り組みました。
ただし、過去問は、解いた時点では完結していません。
解く
→ 採点する
→ 失点原因を分類する
→ 通常教材へ戻る
→ 解き直す
→ 時間を置いて再確認する
ところまでを、一つの学習単位とします。
理科・社会――一問一答を前倒しで導入
理科・社会では、問題集による学習を継続しながら、一問一答形式の学習を前倒しで開始しています。
今週は、社会の一問一答に7時間余り取り組みました。理科でも一問一答と問題演習を併用しています。
一問一答の目的は、単に用語を多く覚えることではありません。
・問題を見た瞬間に必要な知識を取り出す
・似た用語を区別する
・知識を短時間で正確に再生する
・問題演習で、その知識を因果関係や計算に使う
ために行います。
一問一答だけでは、入試問題を解く力は完成しません。一方、知識を取り出す速度が不足したまま問題演習だけを繰り返しても、毎回同じ箇所で止まります。
一問一答で知識の再生を速め、問題集で使い方を確認する。この往復を続けます。
次週の学習設計
数学
・立体の塗り分けと回転・反転による同一性を重点的に復習する
・基準面・対面・側面の関係を固定してから数える
・円順列と数珠順列を使い分ける
・場合分け後に、重複と漏れを確認する
・最終計算を別の方法でも検算する
・数日後に白紙から再テストする
・過去問の失点を通常教材へ差し戻す
英語
・志望校別過去問を継続する
・英文解釈では、長文の最後まで文法関係を保って訳す
・英作文では、誤りを語順・時制・否定・語法に分類する
・基本文法を考え込まず、一度で正確に出力する
・同じ文法事項を含む和文英訳を時間制限付きで再テストする
・正確性と完成までの速度を併せて確認する
国語
・志望校別過去問を継続する
・古文単語は、答えを隠した状態から即答する
・答えられなかった語だけを抽出して反復する
・次回の確認テストで、空欄の減少を確認する
・現代文では、記述答案の根拠を本文中に戻って確認する
理科・社会
・一問一答と問題集を併用する
・覚えた直後だけでなく、数日後にも再確認する
・誤答した知識を単元別に整理する
・用語を答えるだけでなく、理由や因果関係も説明する
ご家庭で確認していただきたいこと
テスト後に見るべきものは、点数だけではありません。
今回の数学では、学校別模試で課題となった場合の数・確率に対し、答案上の書き出しが増え、複数の問題で改善が見られました。
しかし、立体の回転や対称性という、より限定された課題は残っています。
このように、学習が進むほど、課題は消えるだけではなく、細かくなります。
「数学が苦手」から「場合の数が苦手」へ。
「場合の数が苦手」から「立体の回転による同一性の処理が不安定」へ。
課題を細かく言語化できることは、後退ではありません。次に何を学ぶべきかが明確になったということです。
また、確認テストの後に何をしたかも重要です。
今回の古文単語では、空欄という課題を確認した直後に、学習時間と教材配置が変わりました。この修正が次回の答案に反映されるかまで確認することで、確認テストが学習設計の一部になります。
ご家庭でも、テストの結果を見た際には、
・以前と比べて何が変わったか
・どこまでは自力で進められたか
・どの条件で止まったか
・結果を受けて、次の一週間の行動が変わったか
・次にどの教材へ戻るのか
・再確認はいつ行うのか
まで見ていただければと思います。
まとめ――模試は、次の答案が変わるまで終わらない
模試の役割は、判定を受け取ることだけではありません。
失点した領域を特定し、復習課題を設定し、確認テストを行い、その答案を再び分析する。さらに、残った課題を次の教材へ戻すところまでが、模試を利用した学習です。
今週の数学では、場合分けを答案上に残す行動が増え、平面上の確率や条件整理には改善が見られました。一方、立体の回転・対称性と、最後の計算確認には課題が残りました。
英語では、英文解釈に加えて英作文による能動的な出力を開始し、正確性と速度を同時に高める段階へ入りました。
国語では、古文単語の空欄が残りましたが、その結果を受け、直後の学習配置には明確な変化が表れています。
理科・社会でも、一問一答による知識の高速化を始めました。
今回の一週間で、すべての課題が解消されたわけではありません。しかし、課題の位置は以前より明確になり、結果を受けた次の行動も変化しています。
模試や確認テストの結果を見て終わるのではなく、次の答案が変わるまで追いかける。
Educatioでは、この確認と再設計を積み重ねながら、夏休みの学習を進めていきます。
■ご案内
Educatioでは、Studyplusによる学習記録、確認テスト、模試・過去問の答案をもとに、学習時間の管理だけではなく、教材の選定、進度調整、弱点への差し戻し、再テストまでを一体として設計しています。
「何時間勉強したか」だけではなく、「何を、どのように学び、どこまで再現できるようになったか」を継続的に観測し、志望校合格に向けた学習設計を行います。化するかを記録・分析します。
当塾の教育方針については、以下をご参照ください。
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